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使い魔(有毒生物):B (パシパエ) 毒を持つ生物全般を使い魔として使役できる。 契約は必要なく、思念を送るだけで可能。 使い魔(犬):D (アレイスター・クロウリー) 犬を使い魔として使役できる。 契約は必要なく、思念を送るだけで可能。 使い魔(鳩):D (セミラミス(APOCRYPHA)) 鳩を使い魔として使役できる。 契約は必要なく、思念を送るだけで可能。 使い魔(鴉):E (ベンディゲイドブラン) 数羽の鴉を使い魔として使役できる。 契約は必要なく、思念を送るだけで可能。 自身の真名が祝福された鴉を意味し、埋葬されたグウィンヴリンの地にはやがてロンドン塔が建てられ鴉が住み着いた。 この鴉はアーサー王、ひいては英国そのものを象徴し鴉が全滅すればロンドン塔が崩れ英国が滅びるとされる。 使い魔(下着):B (アツゥイカクラ) 下着を使い魔として使役できる。 使い魔となった下着は海鼠への変身能力と飛行能力を得る。 契約は必要なく、思念を送るだけで可能。 ただし、女性物に限る。
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頭に血が上っていたルイズは、疲弊と共に冷静さを取り戻していた。 が、拷問が質問にまで軽減されているもののそれはいまだ続いている。 「じゃあ、本当に襲ったり口説いたりしてたわけじゃないのね?」 「ずっとそう言ってるだろうがよおー。」 セッコが疲れ切った返事をした。まあ多分本当なんだろう。 「わかったわかった、もうそれはいいわ、でもね。」 「うん」 「そんな重要な能力を何で隠してたのよ!」 「かかか隠してねえ、フーケと戦闘中に思い出したんだって!」 「それにしたって半日以上たってるわよね。」 「昨日のどのタイミングで言えってんだよ!踊ってる途中にでも囁けってか!」 「じゃあ何でタバサとオールド・オスマンには教えてんのよ!」 「それは事情がああ」 「やっぱ隠してんじゃないの。」 「違う、向こうから聞かれたんだって!」 「違わない!」 朝。 「なあ、デルフリンガーよお」 繋ぐ鎖を丸めては伸ばす遊びを繰り返しつつ、現在唯一の話し相手に顔を向ける。 「なんでい、相棒。」 「今回オレって悪くねえよな?」 「いーや、まあ9割は相棒のせいだろ。俺様の経験からするとな。」 結局セッコは一晩中小言に付き合わされた挙句、丸一日の謹慎と非常時以外の“能力”使用禁止を命令され、ベッドに首輪で留められて部屋に置いていかれたのだった。 「勘違いだってのに」 「それが良くねえ。」 「そうかあ」 ちょっと、大人気なかったかしらね・・・ よく考えたら、セッコはあんまり悪くないような気もしてきた。いまさら後には引けないけど。 目の前では、「大人気ない教師No.1」のミスタ・ギトーが風魔法最強論を延々とリピートしている。 伝説の「虚無」はともかく、土水火風全てまともに使えないルイズにしてみれば、 それらはどれも均等にウラヤマシイ存在であり、そこに優劣などない。 キュルケが伸されているのはちょっと爽快なのだが、 ギトーはキュルケに輪をかけて不愉快なのであまり喜べない。 と、いきなり教室の扉が開き、誰かが現れた。 「ねえ、ギーシュ。あれ、何だと思う?」 「ミスタ・コルベールだよ。僕の愛しいモンモランシー」 「よく見ると、そうね」 彼はあまりにも珍妙な格好をしていた。 頭に馬鹿でかいロールのついた金髪のかつらをのっけ、 全身フリルや刺繍だらけのローブを纏っている。 「…ミスタ?」 同僚であるギトーすら眉をひそめた。 「あややや、ミスタ・ギトー!失礼しますぞ!」 「授業中です」 コルベール?をにらんで、ギトーが短く言った。 「おほん。そのことなんですがね、今日の授業は全て中止であります!」 「は?」 驚くギトーとわきあがる歓声を全く無視し、コルベールは言葉を続けた。 「えー、皆さんにお知らせですぞ。」 しかし、もったいぶってのけぞった拍子に、馬鹿でかいかつらが取れて、床に落っこちてしまった。 首から上の大きさが一気に1/4ほどになり、その下から光り輝く禿頭が現れる。 それをボーっと見ていたタバサがぽつんと呟いた。 「滑りやすい」 教室が爆笑に包まれる。 コルベールは当然というべきか、顔を真っ赤にして怒鳴った。 「黙りなさい!ええい!黙りなさいこわっぱどもが! 大口を開けて下品に笑うとは全く貴族にあるまじき行い! 貴族はおかしいときは下を向いてこっそり笑うものですぞ! これでは王室に教育の成果が疑われる!」 笑ったこと自体に対して怒っているわけではないあたり、自分の姿かたちは理解しているようだ。 教室が静かになったところでコルベールは再び喋り始めた。 「えーおほん、恐れ多くも先の陛下の忘れ形見、 我がトリステインがハルケギニアに誇る可憐な一輪の花、 アンリエッタ姫殿下が、本日ゲルマニアご訪問からのお帰りに、この魔法学院に行幸なされます」 再び皆がざわめいた。 「したがって、粗相があってはいけません。 急なことですが、今から全力を上げて、歓迎式典の準備を行います。 そのため本日の授業は中止。生徒諸君は門に整列すること」 丸一日外出禁止とか暇過ぎるぜ。 つか飯も食えてねえ。 「鎖で遊ぶのも飽きたあ、面白い話でもしろデルフリンガー。」 「剣に面白さを求めるんじゃねえ」 「使えねーなあ。それにしても鎖につながれるってのは嫌な気分だぜ」 「相棒のパワーならそんなもん一瞬で引きちぎれるんじゃねえの?」 「なんとなくやったらダメな気がするんだよお。」 「使い魔って因果なもんだな」 サビ剣との無駄話で時間を潰すのもそろそろ限界だ。 あれ?ルイズの呼び声がする。 その直後、慌てて部屋に入ってきた。何があったんだあ? 「もう授業終わったのか、随分早くねえ?」 「そんなこと今はどうでもいいのよ、セッコ」 「うあ?」 「反省している?」 「してる。」 「本当に?」 「うん、うん。」 「怪しいわね、まあいいわ。ちょっと鎖外してついてきなさい。」 前から思ってたが随分適当な奴だなあ。外に出れるならいいけどよ。 「なんかあんの?」 「いいからついてきなさい。後、大声出したらダメよ。」 「わかった。」 「なんだこりゃ」 正門前に全員が綺麗に並んでいやがる。校長先生もといヒゲまでいる。 「いいから大人しくしてなさい、もうじき王女様が来られるのよ。」 「王女ってなんかのついでに学校に寄るような奴なのかあ?」 「うるさいわね、黙って見てなさい」 もしかしてここはすげー名門なのか? そういやあどいつもこいつも貴族とか何とか言ってたなあ。 「トリステイン王国王女、アンリエッタ姫殿下のおなーリーッ!」 謎の動物に乗った騎兵を四方に従えた2台の馬車のうちの一つから、 杖を持ち冠を被った少女が現れた。 王女がにっこりと微笑み、手を振る。 「あれがトリステインの王女?ふん、あたしの方が美人じゃないの。」 いつの間にか隣にいたキュルケが、つまらなそうに呟いた。 ちょっと2人を見比べてみる。 それは微妙じゃねえか? あれが王女ねえ。 「なールイズ」 反応がねえ。 「なー」 反応がねえ。 「キュルケー」 反応がねえ。こいつら何を見てるんだ?まさか王女じゃねえよなあ。 キュルケとルイズの視線の先を確かめる。 そこには、ライオンの胴体に鳥の頭がついた珍獣に乗って、でっかい羽帽子を被った貴族がいた。 貴族基準のかっこよさは理解できねえ。 しかしルイズも一目惚れなんてすんのか、ちょっと意外だ。 つーか俺の疑問に誰か答えてくれえ。誰か。 ちらりと斜め前にいるギーシュを見る。 王女を見ながら涙を流してやがる。これもだめだあ。 ん? よく見ると、タバサがキュルケの足元に座って本を読んでいた。 「なー」 反応がねえ。本に夢中だ。 「タバサよお」 「何」 やっと気づいた。 「ちょっと素朴な疑問があるんだが答えてくれねーか。」 「いいけど」 「王女様ってさあ、杖持ってたけど自ら戦ったりすんの?」 タバサの表情が微妙に歪んだ。 「知らない」 おあ、オレなんか悪いこと聞いたかあ? その夜。 「ルイズー」 「…」 あれから何を話しかけても反応がないルイズに絶望したセッコは、 諦めて部屋の隅に寝転がっていた。 「なあ、これもオレが悪いのか?」 返事がねえ、剣すらオレを無視・・・うう・・・ あ、鞘にしまえって言われて片付けたの、オレじゃねえか。 今日はもうダメだ、諦めて寝ちまおう。あれ、微妙な足音がする。 コツ・・・コツ・・・コ・・・ まだ、そおっと歩くような時間じゃねえよな? 足音は、なんとルイズの部屋の前で止まった。 「なールイズ」 「…」 「お客さんみたいだぜ」 「…」 くそ、もう耐えれねえ、後で怒られようがこの沈黙から逃げ出してやる。 デルフリンガーを掴んで窓から身を乗り出したところで、ノックの音が聞こえてきた。 コン、コン、 コココン ルイズがいきなり正気に戻り、そして。 「セッコ、窓閉めて隅っこでじっとしてなさい。」 「うー」 畜生、さっきまで何しても反応なかったくせによお。 そういいつつルイズがドアを開けると、黒ずくめの女が部屋に滑り込んできた。 「…あなたは?」 女がそれには答えず、何かを唱えると光の粉が部屋に舞った。 「どこに耳が、目が光っているかわかりませんからね」 なんだこいつ?敵、じゃあねえよな。 女が頭巾を取った。 ああ?この顔は確か・・・ 「姫殿下!」 言うが早いか、ルイズが膝をつく。 「お久しぶりね、ルイズ・フランソワーズ」 王女様がこっそり来るなんて、絶対にいい知らせのわけがねえ。 朝から晩まで最悪続きだ。もうなるようになりやがれ。 セッコは、頭を抱えてうずくまった。 To be continued…… 戻る< 目次 続く
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ゴォォォオオォォ (ン…こいつ、は…?) うっすらと目を開けた東方仗助が見たのは窓ごしの吹雪 窓というのは車の窓だ いつか、どこかで見たことのあるこの光景 身体を起してみようとするが思うように動かない ・ ・ ・ ・ ・ 車の助手席に寝かされていた仗助は小さかった シートベルトでがっちり止められ、すこし油断すると意識がモウロウとしてきた 「なんてことッ!」 ハッキリと聞き覚えのある声 妙に若すぎる気がするが間違いない、おふくろだッ 「家にいる時、救急車を呼ぶんだったわ! 救護の人に「ただのカゼですよ」って言われようとも 仗助をこの雪の中へ連れ出すんじゃあなかったわ!」 そういえばカゼだった もう何日も高い熱を出して寝込んでいた 最初はノンキこいてたおふくろも 二日目には真っ青になっていた こんなにひどくなるとは誰も思わなかった 今は病院へ車を出して急いでいたが 雪にタイヤをとられて動けなくなっていた ここらは畑だ 窓の向こう一面、ナンにも見えないッ マズイのは仗助だけではない このまま誰もここに来なかったなら 吹雪の中、明日までここに放置されるのならッ (おふ、くろ…) ギャルルルルルン ガリッ ガガガッ アクセルを踏み続ける母に仗助は思った 「誰か助けに来てくれ」と まだ小さくて弱っちい彼自身には どうすることもできはしなかったのだから だから彼は望んだのだ 「ヒーロー」の登場を そして…彼は来た (…あれ?) 何かおかしい そう、確か…ヒーローは「彼」だったはずなのに (なんか…チビ!! だなァ…? それにこの雪ン中、マントにブリーツってよォ~) 足首までめり込む雪の中をズカズカ踏み進んできたのは女ッ チビとまではいわないが なんというかこれは…やっぱり、オカシイッ!? その、桃色がかったブロンドの髪の女が車をのぞきこむと 仗助の母は気おくれしながらジャケンに言った 「何の用? あっち行きなさいよ」 女はそいつを完ッ璧に無視コイて 魔法の杖を振っていた 「アンロック」 ドボォォ そしてナゼか爆発 「解錠(アンロック)」なのにッ ドアだけブッ壊れて飛んでいったから そーと言い張ればそーなのかもしれないが 仗助と母は雪を浴び 口からプスプスとケムリを吐き上げながら ジト目というか何というか 「アキレた」ともチョット違って でも、とにかくそーゆーナマ暖かい目つきでそいつを見るしかなかった ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ だが、真にワケがわからないのはそこからだった 「な、待ッ…コラ!! アンタッ 何する気、仗助にィィィ―――ッ!!」 女は助手席に腕を差し込むと仗助を取り上げ抱きかかえ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ その唇に顔を近づけてきたのだッ 「いつまで寝てンのよ さっさと目を…覚ましなさいッ」 (おい…ちょっ、これはッ!? ナニをする気だ、ナニをッ もしかして、もしかするのかぁ~~~ まだ心の準備が!! 純情なんスよ仗助くんはッ こういうのは、その、モット色々手順をフンでだな…ロマンチックに つーかオマエ誰ェェェェェ―――――――ッッッ!?) 「おぅわぁぁあぁ―――ッ!!」 グワン 「きゃ…」 ガツーン 仗助の目に火花が散った 頭というか顔面に何かブツカった イタかった仗助が思わずまわりを見回すと、 少し広めの部屋でベッドに寝かされていたことを理解した 窓を見ると、今は夜 ビビッた拍子にはね起きたらしい そして次に気にしたのが 今、顔をブツケてしまった何かは一体? 「イッ、タッタッタタ……うぅッ」 すぐにわかった そばに誰かうずくまっていた 顔をおさえているのは 同じように顔をぶつけたからだろうか? しかし、それにしても (なんだぁー この服装 ハウス名作劇場に出てくる召使いサンじゃねーのか? ってェと、ここは一体…) もう一度、まわりを気にする ズイブンとアンティークな趣味の部屋だった こういうのも探せば珍しくはないだろうが 中世っぽさがとかく徹底されているのだ (ヨーロッパの貴族サマ気取りかよォォ―― この家の主人はッ だけど待て、オレに一体何があった?) 東方仗助は記憶をたどる どこからオカシクなったのか? 「そうだ…オレは確か 亀、イジってたよな? 恐怖を克服しとこうと思って…入学式の後で」 口に出し、ひとつひとつ確認していく やっと痛みのおさまったらしい「ハウス名作劇場」が 鼻を押さえたまま横に立っていた …あっ!! 気づいた そういえば、さっきやっちまったんだろうがッ 顔面と顔面の正面衝突をッ 「す、スミマセンでしたッス!!」 あわててベッドから抜け出し、深ーく頭を下げる 身体のあちこちに包帯が巻かれているが 動き回っても問題なかった しかし、それよりも バッ ザザァッ 「あ…め、め、滅相もありません、貴族様ッ お、おおお、お顔を…お顔をお上げ下さいッ」 「ハウス名作劇場」の反応は仗助にとってショック!! 彼女は頭を下げた仗助のさらに下を行くように その場にひざまずいてしまったのだッ 「え、な…き、貴族様ァ? ちょっと待ってくれ、話が見えねー」 平伏したまま動かれないでは仗助は落ち着かない 「と、とりあえずよォー 頭上げて下さいよ、立って下さいッス これじゃオレが恐縮しちまいます」 「…?」 よくわからないような顔をしながら 彼女はおそるおそる立ち上がる 「え、えェェ――っとだな… まずはイイスか? 名前聞いても」 「あ、はい…シエスタと申します」 「シエスタ」か 見たところ日本人らしさがないのはわかっていた 髪が黒いのを見ると混血の外人か …にしてもウマイな、日本語 そんなことを思ったが それよりも人に名乗らせたなら自分も名乗るのが礼儀だった 「オレは東方仗助、仗助でいいッスよ」 「ジョースケ様、ですね」 「サマはつけないでくれ、サマはッ コソバユいったらねー」 「…そ、そうは仰いましても、私のような下賤の者が」 「ゲセンって… だから、そこらへんワカンねーんだよなぁー オレのどこがそんなにエライわけ?」 「うっ…」 ジワッ 仗助はソボクな疑問を素直に聞いてみただけだった だがシエスタは冷汗を額に浮かべて言葉を詰まらせてしまっている 「ウカツなことを言えない」ような雰囲気だ どうしてこんなにうろたえるのか? さすがに仗助も困り果てたが ポタッ シエスタの形良い鼻から何か垂れたのを見て思い出した どうして自分が頭を下げたのか? 「鼻血、出てるじゃないッスか」 「…こ、これは、見苦しいものを…お許し下さい」 (イヤ、だからそれ、オレのせいだし) 口に出すとまたややこしくなりそうだったので やることをさっさと済ますことにした 「ちょっとこっち来なよ…そう、なるべく近くに」 「? はい…」 言われたとおり近づいてきたシエスタの頬に 仗助は右手をそえる 四歳の頃、突如身についたあの力をつかうのだ 他人にみだりに見せつけるものでもないが キズついたのが自分のせいなら使うのがスジ 仗助は単純にそう思った ズギュン 「これでよし 鼻血はもう出ねぇーッスよ」 「えっ?」 「ちょっとしたオマジナイをかけたッスからなぁー 痛みは無いッスね、どこも詰まったりしてないスよね?」 不思議そうに鼻先をいじっていたシエスタは やがて笑顔になって仗助にうなずくと 「偉大な魔法をお使いになられるから、おえらい方なのですよ…ジョースケ様」 「は?」 「ルイズ様をお呼びします。 ここでお待ち願えますか」 バダム 仗助を(いろんな意味で)置いてけぼりにして部屋から出て行った 「魔法を使う=エライ」 拾えたキーワードとしてはこれだったが つまり、オレのこの力=魔法? 困惑は深まるばかりだ だが彼の困惑はこれごときでは終わらない 本番はここからッ ドタァァーン やけに力強く開け放たれたドアの向こうから現れたそいつはッ!! 「起きたわね わたしの、使い魔ッ」 「おまえ…夢のッ ちがう、それだけじゃない、確か、おまえ」 ―――君が突然、現れたッ!! 7へ
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私とルイズは城下町を歩いていた。剣を買いにきたのだ。ルイズに自分は剣士だから剣を買ってくれといったのだ。ルイズは 疑ったがそこは言いくるめておいた。 もちろん剣なんて使ったこともないが、嘘も方便だ。実際は使い魔のルーンの実験にきただけだ。 使い魔のルーンの実験のためこの世界の武器のことを聞いたが、ルイズの話を聞く限り武器は剣や槍、それに銃らしい。 銃といっても聞く限り私の世界よりも技術が下で使い物にならない。弾の補充になるかと思ったんだがな。 だから剣で実験してみようと思いこう言ったわけだ。武器に反応するという自分の憶測が外れても剣を手に入れればそれなりに使い道はある。 そんなことを思いながら武器屋に向かっていった。 武器屋に着き中に入る。昼間なのに薄暗い。壁や棚に乱雑に剣や槍が置いてあった。 見ているうちにルイズが店の店主であろう男と話し出した。それを聞きながら剣を一つ取り握ってみる。 やっぱりだ。このルーンは武器に反応する。体が軽い。これなら剣も簡単に使えそうだな。 そんなことを考えていると、 「剣のこともわからねえくせに生言ってんじゃねえ!わかったら、さっさと家に帰りな!貴族の娘っ子!おめぇもだ!ひょろっちい青二才!」 そんな声が聞こえた。ルイズの声でも店主の声でもない。低い男の声だ。 「やい!デル公!お客様に失礼なことを言うんじゃねぇ!」 よく見ると声を出しているのは剣らしい。長さは1,5m程の薄手の長剣だ。もうそれ位で驚いたりはしない。 どうやらインテリジェンスソードといい意思を持つ魔剣らしい。この剣は口が悪く客に悪口を言うため困っているらしい。 珍しいものなので近くで観察してみる。……剣の表面に錆が浮いている。あまり切れそうにないな。 すると剣が小声で喋り始めた。 「おでれーた。見損なってたぜ。てめ、『使い手』か」 使い手?ああ。 「これのことか?」 そう言ってルーンを見せてみる。 「てめ、俺を買え」 無視して一方的にって来る。だがこれの事知っているとなると案外便利かもしれないな。知識がありそうだ。 磨けば使えるかも知れないしな。 「ルイズ、これを買ってくれ」 11へ
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銀様の華麗なる一日 by ID 9ib6mHLJO 氏(109th take) 翠星石のツンデレな一日 by ID 9ib6mHLJO 氏(109th take) 真紅の真紅による真紅のための一日 by ID fKRZeR/+O 氏(109th take) 蒼星石の僕っ娘な一日 by ID osLK+TLDO 氏(111th take) 短編連作SS保管庫へ
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ピンキーストリート改造。 カナの好きなキャラって、なぜか立体化されにくいorz だもんで、思い切ってピンキーストリートで作ってみたかしら。 なぜピンキーストリートで作ったかというと。 安い デフォルメされててテキトーでOK。 今回のネタは、灼眼のシャナのヴィルヘルミナ・カルメル。 綺麗で強くて、ちょっと抜けてて、メイド服のかなり好きなキャラ。 ボークスとか、イエローサブマリンで当時は、パーツのばら売りしてたんで 適当に買い集めたかしら。 レシピとしては 顔→綾波 レイ 前髪→小鳩 後ろ髪→脚→PK014(ピンキーオリジナルキャラ) 服、カチューシャ→みくる 当初としては顔と前髪は、長門有希を使う予定だったけど そのまま遊びたくなったんで、中止w 前髪は、アホ毛をカットして塗り直し 後ろ髪はエポキシパテで付け足し&塗装 服は、袖をシンプルに削って、白い部分を塗りつぶして、リボンを追加。 製作途中。 横に出っ張った髪には、針金で「骨」を作ってパテを盛ったかしら。 塗装は、筆洗いがお手軽な、クレオスの水性ホビーカラーを使ったけど 塗膜が弱いみたいなんで、ミスターカラー使ったほうがいいかも。 まずは、下地にサーフェイサーを吹いてから、薄~く筆塗りを数回くりかえす。 乾いたら、つや消しトップコートを吹き付けて出来上がり。 ねんどろいどぷちのシャナと一緒に・・・ バルマスケを倒滅であります。 研究所玄関へ なるほど、これが玄関に写ってる奴なんだね! -- 柊 (2012-02-08 00 58 26) バルマスケ側も見てみたいですね -- 翠星石 (2012-03-12 22 15 28) 名前 コメント
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「…うぐぇあ…気持ち悪い……二日酔いか…?」 ポルナレフはソファから身を起こすと、よろよろと立ち上がった。 「お、ようやくお目覚めか相棒。」 「ん…ああ…あ?」 ポルナレフが首を傾げる。 「いつの間に亀の中に戻った?確かシエスタと酒を飲んでて…?」 デルフがカタカタ震え出した。 「どうした?」 「な、なななななんでもないぜ相棒。そ、そそれより早くしねーと娘っ子にまた亀取り上げられるぜ!」 「あ、ああ。」 ポルナレフはデルフを掴み取った。 「え、あ、相棒!?」 「昨日は迷惑かけたしな。それにまあなんだ。レイピアは持ち運びがな…」 相棒…!とデルフは涙した。目なんか無いけど。 (あ、あの犬ゥゥゥゥ!!) 私は亀の目の前でポルナレフが出て来るのをいまかいまかと待っていた。 (ダンス誘ってやったのに終わったらすぐに御主人様を無視してメイドと逢引ですってぇぇぇ) ちなみに昨晩の騒動の後、水のメイジによる治療を受けられず応急処置しか受けれなかった(今日の内に治癒魔法を受けに行くが。)ため、左腕骨折に加え、頭に包帯、身体のあらゆる箇所にガーゼが貼られている。いわゆる『名誉の負傷』って奴だ。 (何が「俺は帰らなければならない。だが、それまではお前の使い魔だぜ。」よ!思いっきり違う娘に着いていってんじゃない!) ポルナレフの自分に対する態度が全然気に喰わなかった。フーケの時も私を差し置いて他の二人と共に退却を提案した。 それでも見捨てず助けてくれたはいいが、御主人様である私と踊った後すぐに違う女、それもツェルプストーじゃないだけマシだが、メイド、すなわち平民と飲みだしたのである。 貴族である自分が誘われず何故あの平民が誘われなければならないのか(誘ってないbyポルナレフ)そのことが無性に腹が立った。 しかもその平民とキスをしようとしたのである。これには完全に頭に来た。別にあいつが好きという訳じゃないが、平民ごときに負けたのが悔しかったからだ。 気付いたらテーブルを二つ飛び越え、メイドの後頭部に目掛けて飛び膝蹴りを喰らわしていた。 ゴシカァン!という音と共にメイドがポルナレフと正面衝突した。メイドはゆっくりと立ち上がると、その怒り、羞恥、酒で真っ赤にした顔をこちらに向け、 「いいキックしてるぜッ!このアマッ!」 と挑発してきた。私も負けじと 「かかってきやがれッ!」と挑発仕返した。 その時私はワクワクしていた。メイドの最も強い部分が光り輝いて見えた気がした。 「いくぞ!」「私の方が!」「「最強という事を証明してくれるッ!」」 …今思い返せば最後だけ何かおかしかった気がする。 その後、私とメイドはバルコニーを破壊し尽くすまで闘った。終わった時には私もメイドも満身創痍だったし、私のドレスもメイドの服もボロボロだった。ただ、亀とポルナレフはギーシュがワルキューレを使って助け出していたため無事だった。私はギーシュに感謝した。 「よいしょ」ドゲシャ「ガミャッ!」 私は亀から出て来たポルナレフの頭を踏み付けた。ぐりぐりと。 「や、やめろ小娘ッ!」 「そんなことより御主人様に言うことがあるでしょ?ほら早くしないとどんどん強くなっていくわよ。」 「な、何の事だ!」 「あー、相棒。ひょっとしてあのメイドのことじゃね?」 「メイド…シエスタか?だがシエスタがどうした!?」 「全く、相棒はあれかい?女心が分かんないのかい?」 剣が呆れたように言った。ていうかようやく出番与えられたのね。と、そこに コンコン。 「すいません、入ってもよろしいでしょうか?ミス・ヴァリエール。」 あのメイドがやってきた。 とても歯痒い。何故ポルナレフさんは私の気持ちに気付いてくれないのだろうか? 彼がメイジであるギーシュ様をナイフ一本で倒した時、私は彼に惹かれた。メイジを倒した平民としてでなく、可能性としてでもなく、私のような何の力も持たず服従するしかない一介のメイドの為に命を省みず闘ってくれた『男性』としてだ。 彼は私よりずっと年上だろうから親や周りも反対するだろうが、それでも構わないと思っている。 それほどまでに憧れ、慕っているのに…彼は気付いてくれない。 だから常日頃一緒にいるミス・ヴァリエールが羨ましかった。御主人様と使い魔という関係でも私よりずっと長く彼と一緒にいられるのが羨ましかった。 そしてフリッグの舞踏会で二人が踊っているのを見て、ついに我慢出来なくなった。 私は同僚の子に無理を言って仕事から抜け出し、彼の元に行った。 そして… ここから記憶が無い。ただ起きたら部屋にいて頭痛がしたことからワインを飲んだに違いない。そうだとすると何かやらかしてしまったかもしれない。 そう思うとすぐにメイドの共同部屋を飛び出して謝りに行く事にした。 「ミス・ヴァリエール?いらっしゃいますか?」 「ちょっと待ってなさい。部屋を片付けるから。」 中から返事が返って来た。心なしか怒っているように聞こえる。やっぱり昨日何かやってしまってたんだ。 「あんたの愛する平民が来たわよ。犬。ああ、御主人様の部屋に呼んでまでイチャイチャしたいだなんて、どれだけ性欲あましてるんだか。」 ルイズは見下すように言った。いや、確かにシエスタはいい娘だが、別に愛しては…ってデルフよ、なぜ震えている? 「…何か貴様勘違いしているな?俺はシエスタと恋仲ではない。」 「嘘おっしゃい。だったら何で御主人様の見てる前で逢引したり、今もこうやって来てるじゃない。そんな犬にはお仕置きが…」 酷い言い掛かりだ。両方とも身に覚えが無い。あのギーシュじゃあるまいし、そのような事は絶対にしないはずだ。 「何も聞く気はないようだな…この小娘が…ッ」 「何とでも言いなさい。でも…そうねぇ『私が悪うございました。許してくださいまし、私の美しい美しい御主人様』とでも言ったら許してあげようかしら。」 「いい気になりおって…ッ」 「あー?聞こえないわよ?ほら早く言わないとこんな姿をメイドに見られるわよ?」 ぐりぐり更に踏み付けてきた。こうなったらやるしかない。 「…ゼロの癖に…」 腹に力を込める。 「この期に及んでまだ強がる気?阿呆ねぇ…まったく、おたく阿呆ねぇ…」 「生意気だぞッ!小娘がッ!」 俺は身体を海老のように反らせ、亀の中にあった足でルイズの身体を蹴り飛ばした。対メイジように身体を鍛えといて良かった。 「キャッ!」 ルイズの足が離れた隙に俺は走った。目的は窓。 「チャリオッツッ!」 窓をチャリオッツで切り裂き内側に倒す。外に誰かいたらやばいからな。 窓から飛び出すとデルフを抜いてチャリオッツの剣と共にそのまま壁に当てる。摩擦により落下速度を落とすためだ。 ガリガリと盛大に音を鳴らして地上に降り立つとすぐに走った。行き先は走りながら決めよう、と考えると何かにぶつかった。 「な、こんな所に壁が!?」 「壁じゃない!僕の使い魔のヴェルダンテだ!…ん?その声はポルナレフかい?」 この声…確かどっかで聞いたんだが、誰だっけ? 「えーと…プッチ?」 「違う!ギーシュ!ギーシュ・ド・グラモン!忘れたのかい!?昨日助けてやったというのに…」 「昨日…すまない、全然記憶に無い。昨日何があったんだ?」 「本当に覚えてないのかい?あれほどの惨事を?」 「ああ。シエスタと酒を飲んでる所までは覚えてるんだが…そこからが…」 ああ、とギーシュは天を仰いだ。あれを自分から言えというのか始祖ブリミルよ、とだけ言うと、ギーシュは丁寧に教えてくれた。 「…というわけだ。後は自分で何とかあの二人を抑えたまえ。」 それだけ言うと笑いながら去って行った。 「…デルフ、何故教えなかった?」 「だって恐かったから。」 「…」 「昨日はすいませんでした。ミス・ヴァリエール。」 メイドは入って来るなりいきなりそう言った。 「はあ?」 訳が分からなかったので話を聞いてみると昨日は酒に酔ってたらしく、そのために無礼な事をしてしまったと謝りに来たらしい。別にポルナレフに呼ばれたり、会いに来たという訳では無いみたいだ。 しかも本人いわく自分から一緒に飲もうと誘ったらしい。なんだ、全て私の勘違いじゃないか。また謝らなくちゃ…その前に探さないと! 「シエスタだっけ?頼みがあるの。一緒にポルナレフを探してちょうだい。」 「え?あ、はい!」 私とメイドは学院中を探しだした。 「相棒、何処向かってんだい?」 「厨房だ…あそこならルイズも分かるまい。」 「そんなに上手くいくかねえ?」 厨房までもう少しで着く所で見つかった。 「ミス・ヴァリエール!いました!」 いきなりの大声にギクリとし、後ろを振り向くとこちらを指差すシエスタと猛然とした勢いで突っ込んでくるルイズが見えた。 「ほら行かなかったw。」 「笑うな。」 パチンとデルフを鞘に収めると降伏するつもりで両手を挙げた。自分の直前でルイズが停止する。 「はぁ、はぁ、一体何処に行ったと思ったらこんな所にいたの…」 「ふん。今更何のようだ?何度もいうが俺は…」 「まったく、少しは弁明させなさいよ…」「?」 「あの娘から聞いたわ。あんたは本当に何も悪くなかったようね。」 おいおい今更か。 「だから…あーその…ごめんね?」 「え…ああ。」 正直、此処まで勘違いしやすい主人も考え物だ。簡単な話でも相手の主張を認めないから此処までこんがらがってしまう。だが素直に自らの過ちを認めた時の謝り方は、どこかかわいらしいものがある。娘みたいな感じの、がな。 そんな自分達をシエスタは嫉妬に駆られた目で睨みつけていて、デルフはその視線にまた震えていた。 ああ、明日からがまた不安だ。誰か俺の女難の相を取り除いてくれるスタンド使いの方、待ってます。 To Be Continued...